世界で見た 子育て 保育の "おぼえがき"

日本からヨーロッパへ渡り、様々な国の教育を見てきて思う大きな疑問、子どもにとって良い子育て、保育とはなんなんだろう。 それを考えるブログです。子どもの笑顔あふれる未来のために。

赤ちゃんは白紙?

生まれたばかりの赤ちゃんは本能のままに生きて、

まっさら、まっすぐ。

そこから、環境や経験、いろいろなものが上積みされて、その子の人間性が出来ていきます。

でも、どの子も、生まれ持ったもの、"個性"という色や模様を持っているのです。

よく子育ては、真っ白なキャンバスに色をのせ絵を描いていくことと似ていると表現されますが、

それは、全く違う。

同じ環境、同じ両親、同じ家族、同じ友達、同じ条件で2人の子どもを育てたとしても、

同じように反応が返ってくるわけでもなく、

結果もまたそれぞれバラバラ。

双子を見るとよくわかる。

同じ日に生まれ、同じ親、同じ時を過ごし、同じ環境で育つけれど、

2人とも全く同じように育つかといわれれば、そうではないと思います。

恐らく、一卵性の双子ちゃんはその違いが少ないとは思いますが、それでもやはり違います。

だから、その子の持って生まれもったものにあった子育てや保育をすることが大事で、

必ず、こうしたら子どもはこう育つという法則はないと思うのです。

小手先の技法は乱暴な言い方になりますがなんでも良いのです。

ただ、目指すもの最終的にどんな大人になってほしいか、

それを見据えてその子にあった子育てを探すことが、他の子や、他の親と比べるよりも大事なんだと思います。

あるお母さんが、友達の子育てを見習おうと、

一生懸命その方の真似をして我が子に接します。

でも、そのお友達の子育てはその方のお子さんだからしっくりくる子育てであり、

必ずしもお母さん自身のお子さんにあった子育てや保育とは限りません。

うまくいかなくても仕方ないのです。

 

赤ちゃんは、生まれながらにしてすでに性格を持っています。

個性を持ち合わせ、人間性の基礎となる部分は出来上がって生まれてきます。

それは、いきていく上での環境や経験で変わっていくものではありますが、

基本の性格は変わりません。

その性格を知らず、赤ちゃんはまっさらだから、

自分の関わり方次第、子育て次第で自分の思い通りの子どもが育つはずと信じているお母さんは、苦しいと思います。

そして、子どもも苦しくなります。

赤ちゃんの性格を知って、その子にあった子育てを、そしてその子の個性や性格を尊重できる心構えと余裕を持って、

赤ちゃんに、子どもに愛情をたっぷり注いであげられたら、と思います。