子どもの問題と自分の問題
対子どもに限った事じゃないのですが、
子育てや保育の場ではとかく混同しがちなので書いておきます。
子どもの問題は子どもの問題、
いくら親であっても介入して代わりに解決するのは違うと思うのです。
例えば、学校で友達と何かありました。
自分の子どもは落ち込んでいます。
学校に行きたくないと言っています。
でも、ここで親が学校やクラスメイトの親に電話をして解決策を子どもの代わりに見つけようとする事は、あってはならない事だと思います。
子どもが自分で乗り越える力を養う場を親が奪ってしまってはいけないと思うのです。
親や大人ができるのは、答えを差し出し代わりに解決してたあげる事でなく、
話を聞いて、共感してあげる事です。
そして、もし子どもがうまく気持ちの整理ができていないときは、
その子の気持ちを言葉にして代弁してあげることくらいです。
問題の解決は自分でせねばなりません。
どうしたらその問題が解決できるのか、一緒に考えるのが親や大人の役目です。
一緒に考えるとは、こうしなさい、ああしなさい。これはどう?あれしたら?
とあれやこれや選択肢を出すのでもなく、
子どもに選択肢を出させるのです。
そこにもしかしたら、私たちが望む選択肢は入っていないかもしれません。
もしかしたら、子どもは私たちの選んでほしい選択をしてくれないかもしれません。
それでは失敗すると目に見える選択をするかもしれません。
それでもまずは、やらせてみるのです。
やらせてみて、上手くいかなかったら、その時にまたどうしてだろう??と一緒に考える(フリ)をするだけなのです。
但し、お母さんはどう思う?
先生はどう思う?そう聞かれた時は正直な感想を言ってもいいかもしれませんね。
次に大人の問題は大人の問題という点。
うるさいから静かにしてほしい、
門限を守る、
リビングに物を置きっぱなしにしない、
などなど、これらは親の問題で、子どもの問題ではありません。
子どもがうるさくて親が困るから、静かにしてほしい
子どもの帰りが遅いと親が心配だから、
または子どもに何かあったら親は悲しいから、門限を守ってほしい
リビングに物を置きっぱなしにすると、他の家族が困るから、きちんと片付けてほしい
これらは、子ども自身の問題でなく、親やその周りの人間の問題です。
それを混同し、あなたのために言っている、と言ってしまうと、子どもは聞く耳を持ってくれません。
親の問題は、親が解決しなければいけないのです。
でも、上記のようにそこに子どもの協力が必要な場合が多々あります。
そういう場合は、お願いするのです。
子どもは、まだ遊びたい気持ちでいっぱいです。
でも、あなたに何かあったら心配だから帰ってきてほしいの。
そしたら、お母さんとお父さんは安心できるから、とっても嬉しいな。
遊びに夢中な子どもはつい声が大きくなってしまいます。
お母さん耳がちょっと痛いから、静かにしてもらえると嬉しいな。
それか、他の部屋で遊んでもらえる?
ついつい忘れてしまうリビングの片付け。
お母さん、リビングルームが綺麗だととっても気持ちが良くて、好きなの。
〇〇ちゃんも、リビングが綺麗になるようにお手伝いしてくれると、すごく助かるなー!
などなど、親の気持ちとそれにはあなたの協力がほしい、お願いできる?
と聞くのです。
そう言われて嫌な気になる人はなかなかいませんよね。
それでもやってくれない場合は、お子さんとどうしたら良いか話し合ってみても良いかもしれません。
そして、やってくれた時はきちんとお礼を言ってあげてください。
ありがとう、あなたが協力してくれたからお母さんとても助かったわ。(安心したわ。)