世界で見た 子育て 保育の "おぼえがき"

日本からヨーロッパへ渡り、様々な国の教育を見てきて思う大きな疑問、子どもにとって良い子育て、保育とはなんなんだろう。 それを考えるブログです。子どもの笑顔あふれる未来のために。

私の”子どもが好き”

以前、こんな質問をされたことがあります。

 

”子どもが好きっておかしくないですか?

大人になったら好きじゃなくなっちゃうんですか?

それって酷くないですか?”

 

びっくりしました。

そんな風に捉える人もいるんだなぁと。

でも、その方が教えてくれたURLを辿ってみると、

同じような事を疑問に思っている方がいて、

その方へのコメントとして、いろいろな意見が飛び交っていました。

そこで、人って本当に十人十色、色んな見方考え方、捉え方があるのだなーと思ったのです。

 

当然、このブログを見てくれてる方の中にも疑問に思う方がいると思いますので、

私の場合の子どもが好きを、ここに書いておこうと思います。

 

私が初めて、子どもって可愛いなと思ったのは、末の妹が生まれたことがきっかけでした。

妹が生まれたのは私が9歳の時。

すでに子育てにバテ気味だった母親に変わり、妹の世話を率先して見ていました。

やがて、妹も大きくなり、友達を連れて遊びに来るようになりました。

小学生の私は、小さな妹達と遊んであげました。

小さな妹達が喜ぶ姿が可愛くて、嬉しくて、もっと喜ばせてあげたいと思って、

いろいろな事を試し、遊びました。

子ども達の笑顔を見ているうちに、

あぁ、楽しいな、幸せだな、と自分も子どもなのに思ったのです。

その感覚はもう何十年経った今でも忘れません。

心の内側から暖かく、柔らかく、ほっこりする感覚でした。

それとは裏腹に、私の家庭内はあまり穏やかな方ではありませんでした。

いつもギスギスしていて、誰かが喧嘩していて、心休まる場ではなく、

両親の不幸せな姿を見るたび、子どもながらに、

長子である自分がいたがためにこうなってしまったんだ、と罪悪感を感じる日々。

でもそこで私を良からぬ道へ行くのを留まらせてくれたのは、

小さな妹や子ども達にこんな思いをさせたくないという強い思いでした。

大人が思ってもみないところで、

子どもは色んな事を敏感に察知して、自分を責めたり、周りを和ませようと頑張ります。

私は、自分が経験して、その時、子どもの笑顔を守る人になりたいと思ったのでした。

それが、保育士になろうと決めたきっかけです。

 

純粋でまっすぐな子どもの心を、そのまままっすぐ育てていくのはとても難しい事です。

子どもは子どもながらに、沢山感じて、見て、考えます。

いつだって、親のことを慕い、見ています。

その心が穏やかで、素直に自分を表現できるように、

素直に笑い、素直に怒り、素直に泣いて、そして素直に甘えられる、

子ども達にはそうやって大きくなっていってもらいたいものです。

そして、私はそのお手伝いができたら良いなと思いながら、

今までも今も模索しています。

子どもの笑顔を守るために。