大人になった時
今、曲がりなりにも年齢的に立派な大人の仲間入りをしてしまった私が思うのは、
子ども時代に過ごす時間の大事なこと。
三つ子の魂百までとは本当だなと身にしみて思います。
子ども達はピーターパンのようにいつまでも子どもではいません。
小さければ小さいほど、あっという間に大きくなってしまいます。
私が子ども達に笑顔でいてほしいと願うのは、その後のその子の長い人生も笑顔でいてほしいという願いでもあります。
大人になるまでの過程、大人になってから、人生には様々な困難が連なっています。
困難のない人生なんてないでしょう。
でも世の中には、幸せな人とそうでない人がいます。
明らかに、苦労の多そうな人と少なそうな人がいます。
その違いは、往々にしてその人の乗り越え方、捉え方、考え方、延いては人間性が左右すると思うのです。
私は、子ども達にそういった困難を自分で乗り越えていける”生きる力”を伝えたいと思っています。
それが一番、私が大切にしていることです。
生きる力といっても、昨今色々な所で聞きますし、
その内容は人それぞれかなり違います。
私の思う生きる力はこれからゆっくり書いていこうと思います。
前回のブログで紹介した質問に、大人になったら好きじゃなくなるんですか?
とありました。
大人になったら、もしくはある程度の年齢がいったら、
子ども達はもう私や大人の手の届かないところに行ってしまいます。
その子達が、幸せで心豊かに毎日を送ってくれることを願いますが、
私にできるのはもう願うことだけです。
子ども達は自分で自分の道を切り開いて行かなくてはいけなくなるのです。
その下準備期間が、幼少期です。
私たち大人が、子ども達に生きる力を宿してあげられる時期です。
ですから、私は子どもが可愛い、そしてこの可愛い子ども達が大人になっても、
幸せに人生を歩んでいけるように、準備を整えてあげること、
それが、私が幼児教育に関わっている理由です。
大人になっても、自分の見た子どもはいつまでも可愛いのです。
いつも、あの子はどうしてるかな、元気かなと気にするのです。
大きくなった姿を見たり、話を聞くのを楽しみにするのです。
そして、私が宿した生きる力はその子の人生にちゃんと役立っているのか、
心配になったりもするのです。
大人になった時を想像しながら、保育子育てをするのはとても難しいことです。
でも、その最終着地点はそこであるべきだと私はいつも自分に言い聞かせています。
今ではなく、未来のために、何がこの子達にとって最良なんだろうか。
見失ってはいけない大事なキーワードですよね。